世界観

魔法が日常に適度に浸透している世界。その普及率は、魔法学校が国にあるほど。
魔法はある程度学べば使役可能で、誰でも通う事が出来る。
しかし、回復魔法は上級魔法であり、なかなか扱える人物は居ない。
中には禁忌の魔法も世に存在するらしい。
通常の魔法は理の力を練成し、力へと変える。
そのため加護を受けている精霊魔法以外は理の力が乱れ、巧く魔法にする事が出来ない。
精霊使い、と呼ばれる特別な者は、精霊を巧く操る事が出来るため
どんな土地でも様々な魔法の使用が可能である。

物語の舞台は、そんな世界の国の一つ。地の精霊の加護を受けている『イシュルドゥ大国』

テトラヴァルシャワトゥラカッタ(berryサイド)       

「ねぇ、魔法を見せてあげようか」

母親と喧嘩した小さな女の子は、豊饒の祭でぶつかった女性に魔法を
見せて貰い、感動する。悔しくて溢れた涙も引っ込むぐらいに。

――数年後。
何処にでもいる女の子、リディーは幼い頃見た魔法がキッカケで魔法使いになるも、
彼女の気持ちとは裏腹に、国で有名なおちこぼれ。

ある時、欠員が出た為に幸運にも姫様の護衛の任務につくリディー。
突然賊が城へと侵入し、姫様を誘拐しようとする。
護衛仲間はリディー以外全員倒れている状況下。
彼女は必死になって今まで習った魔法を思い出そうとするが、どれも駄目で‥。

「あの時の呪文‥‥それは確か――」

少女の勇気。繋がる記憶。それは、おまじないのような魔法。